空の向こうに![中編]



ザードと出会ってしばらくたった。
今は魔法の国セントバルクという国にきている。
世界で一番大きい国・・・その名はだてではない。
たいていのやつは箒に乗るから道がきちんとできていない。
さらに山が死ぬほどある。
なので迂回路を通ってかなり大回りするほかならなかった。
通称セントバルク越え・・・それもあと少しで終わりそうだった。
そして今セントバルクの国境近くの村に俺たちはいている。

ちなみに厄介事がおまけについている・・・

「な〜、お前これからどうするんだよ」
これで何回目だろうかザードは少年に聞いている。

いったい何があったのかというと
ここセントバルクは魔法の国なのだ。
この少年の話を聞くには親に捨てられたらしい・・・
なぜ捨てられたかというとこの国では魔法が全てなのだ。
魔法の才能がない大人はほかの国にいくしかない。
では才能のない子供はどうなるのか?
答えは簡単捨てられるのだ。
しかし子供が捨てられるのはまれである。
たいていその人の才能のあるなしは成人までわからないのだが例外もいる。
それがこの子なのだ。
俺とザードがこの少年に出会わなかったらきっと彼は死んでいただろう・・・
そんなことより心配はこの子をどうするのかだ。
そのことを俺とザードで話し合っていたが結局答えは見つからない。
だからこの少年に尋ねてみた。
だがこの少年は全くに口を開かない・・・

「はぁ〜」おもわずため息がもれてしまう。
とその瞬間少年が少しとまどった感じで一言言った。
「そらの・・・空の果てに言ってみたい」

一瞬意味が解らなかった。

が少したって意味を理解した。

「またなんで空の果てにいきたいんだ?」
ザードを不意にそうきいた。
「魔法の才能をもらいたい」少年は遠慮しがちにそういった。

ザードと似たような理由だ。
俺はとっさにそう思った。

となれば考えることは俺もザードも同じであろう。
俺はザードをちらっと見た。
ザードも同じようにこちらを見た。
アイコンタクト・・・
世間ではそう呼ばれているものだろう
目があった瞬間お互いの考えていることがすぅっと入ってくる。

「じゃあ一緒に来るか?」
ザードは少年にそういった。
少年はきょとんとしてこちらを見ている。
「実はな、俺たちも世界の果てを目指しているんだよ」
俺はそういった。

少年は少し間をおいて聞いてきた。
「ほんとに?」
俺とザードは同時に答えた
「おう」
少年は目の色を輝かせながら言った。
「うん!いく!!!」
「じゃあ名前ぐらい教えてくれよ」
よく考えたらこの少年の名前を知らなかったことを思い出した。
「あ、うん。リディア=フォン=セントっていう名前だよ」
・・・・
オイオイオイ
セントっていえばセントバルクの大都市のうちのひとつじゃねぇか・・・
フォンというのは確かこの国では領主につく名前だよな。
リディア=フォン=セントってことはセントの領主の子供かよ!?
「え?リディアってことはお前女だったのか!?」
そういわれてみればそうだよなリディアってことは女か・・・・
って聞くところはそこじゃねえだろ!!!

そんなこんなでまた一人増えて3人旅になった。
まあそれもいっか・・・

 

 

あとがき


やっと二話目です(汗

かなりゆっくり目に進めています

ところで今回は中編となってますが

後編(次回)で終わるのか?この話・・・

打ち切りで終わるアニメみたいな

強引な最終回にならないようにがんばって見ます

あとは気合と根性で頑張って書いてみます

でわでわ

もどる

 

inserted by FC2 system